御成座
(
秋田 )
〒017-0044 秋田県大館市御成町1-11-22

- 上映作品
- 『帰ってきた あぶない刑事』『正体』『デイアンドナイト』
- 上映期間
- 10月11日(土)〜 10月24日(金)
- 登壇日
- 10月12日(日)
- 登壇者
- 原廣利(監督)

▶︎『帰ってきた あぶない刑事』(2024)
(監督:原廣利)
▶︎『正体』(2024)
(監督・脚本:藤井道人)
▶︎『デイアンドナイト』(2019)
(監督・脚本:藤井道人)
©2024「帰ってきた あぶない刑事」製作委員会 ©2024 映画「正体」製作委員会 ©2019「デイアンドナイト」製作委員会
上映スケジュール
2025年 10月11日(土)〜 10月24日(金)
10月11日(土)12:30〜『デイアンドナイト』 15:30〜『帰ってきた あぶない刑事』 18:00〜『正体』
10月12日(日)10:00〜『正体』 13:00〜(上映後舞台挨拶)『帰ってきた あぶない刑事』 16:00〜『デイアンドナイト』
10月13日(月)10:00〜『帰ってきた あぶない刑事』 13:00〜『デイアンドナイト』 15:30〜『正体』
10月14日(火)10:00〜『帰ってきた あぶない刑事』 13:00〜『正体』
10月15日(水)休映日
10月16日(木)10:00〜『帰ってきた あぶない刑事』 13:00〜『デイアンドナイト』
10月17日(金)13:00〜『正体』 15:30〜『デイアンドナイト』 18:00〜『帰ってきた あぶない刑事』
10月18日(土)13:00〜『正体』 15:30〜『帰ってきた あぶない刑事』 18:00〜『デイアンドナイト』
10月19日(日)10:00〜『帰ってきた あぶない刑事』 12:30〜『デイアンドナイト』 15:00〜『正体』
10月20日(月)10:00~『正体』 13:00~『デイアンドナイト』
10月21日(火)10:00~『デイアンドナイト』 13:00~『帰ってきた あぶない刑事』
10月22日(水)休映日
10月23日(木)10:00~『帰ってきた あぶない刑事』 13:00~『正体』
10月24日(金)13:00~『帰ってきた あぶない刑事』 15:30~『デイアンドナイト』 18:00~『正体』
※劇場HPはコチラ
舞台挨拶レポート
この度、「全国ミニシアターキャラバン」第9弾として、10月12日(日)『帰ってきた あぶない刑事』上映後に、BABEL LABEL所属監督:原廣利が登壇する舞台挨拶が実施されました。
本企画は、BABEL LABELが15周年の節目に、 BABEL LABELを育て、支えてくれた原点であるミニシアターに監督やプロデューサーが感謝の気持ちを伝えにいくという目的で始まりました。
今回、キャラバン第9弾となる「御成座」は、1952年に洋画専門館として誕生した。火災で消失したものの、すぐに復活し、県内外の方々に愛され続けています。2005年に一度閉館するが、2014年に映画館として再び幕を開け、現在もたくさんの笑顔と映画を通して生まれる思い出で溢れています。上映作品に合わせて描かれる、手書きの絵看板や、東京:上野〜秋田:大館間を13時間かけて運行する無料送迎バスなど、インパクトの大きい企画で話題となっています。そんな、「御成座」では、『帰ってきた あぶない刑事』『正体』『デイアンドナイト』の3作品が上映されます。

御成座(秋田県)で、10月12日(日)『帰ってきた あぶない刑事』上映後舞台挨拶開催!
BABEL LABEL所属監督:原廣利が登壇
秋田県大館市御成町は、あの“忠犬ハチ公”の生まれ故郷として知られており、大館駅周辺にも、忠犬ハチ公像や、秋田犬にまつわる展示をする施設も存在します。そんな、駅前を少し歩くと、様々な映画のポスターが窓一面に貼られ、何より、圧倒的な存在感を放つ、手書きの絵看板が目を惹く映画館「御成座」が建っています。東北地方で唯一となる一戸建ての映画館で、昔ながらのレトロで温かい雰囲気が人気、地元の人々や、映画ファンに支えられながら文化的な拠点として親しまれています。
BABEL LABELとも繋がりが深く、特に、今回のキャラバンでも上映される、藤井道人監督作品『デイアンドナイト』は、隣接する鹿角市や、秋田県でロケを行った作品ということに留まらず、「御成座」の絵看板を手掛ける仲谷政信氏が美術ボランティアとして映画に参加していたり、それ以降、絆は今も続き、今回のミニシアターキャラバンが「御成座」で開催される理由の一つにもなっています。そんな「御成座」で、10月11日(土)より“BABEL LABEL全国ミニシアターキャラバン”がスタート。劇場の正面には上映する3作品のポスターや、『デイアンドナイト』『ヤクザと家族 The Family』の手書き絵看板。そして、今回のために描かれて、完成したばかりの『帰ってきた あぶない刑事』の絵看板が輝きを放っていました。館内にも今回上映される3作品の他に、今回、イベントに登壇する原廣利監督の『朽ちないサクラ』のポスター、藤井道人監督の『宇宙でいちばんあかるい屋根』、『青春18×2 君へと続く道』の絵看板が掲出され、御成座がBABEL LABERL一色に染まっていました。


そんな、特別な賑わいを見せる劇場で、10月12日(日)BABEL LABEL所属監督:原廣利が登壇する『帰ってきた あぶない刑事』の上映後舞台挨拶がスタートしました。
“一緒に撮ろうよ!”トークセッションで明かされた
監督になるきっかけを与えてくれた藤井監督の一言
トークセッションが始まると、はじめに、「あぶない刑事」シリーズという、長い時間、世代を超えて愛され続けている作品の新作という注目度の高い作品を担当した感想を聞かれると原は「“8年ぶりにあぶない刑事の新作をやりたいと思っているんです”というお話をいただいて、こういう歴史があって、長く愛されているシリーズの監督をすることは、ものすごくプレッシャーがありました」続いて「しかし、こういったお話をいただく機会も、なかなかないことなので、意を決して受けさせていただきました」と、オファーをもらった時の緊張感と並々ならぬ決意があったことを話しました。

続いて、時が経っても色褪せない永遠のバディ“タカ&ユージ”を演じる舘ひろしさんと柴田恭兵さんとのお仕事について、「父が“あぶない刑事”の監督を務めていて、舘さん、柴田さんと同じくらいの年齢なんです。なので、私と舘さん、柴田さんは親子くらいの歳の差があってお父さんのような存在でした…でも、良い作品を作るために歳の差は関係なく、自分自身はもちろんですが、お二人もリスペクトを持って接してくださって、意見を出し合って良い作品を作ることができました」と、親子2世代で同じシリーズの監督をするという貴重な経験と、主演のお二人の人柄について話し、そして「あぶない刑事」シリーズとしては新しい“家族愛”が描かれていることについて話が及ぶと、「この作品の撮影中に自分に子供が生まれたのですが、その時に、父から自分自身も父が、あぶない刑事の撮影をしている時に生まれたという話しを聞いて、とても縁が深い作品だと改めて感じました」と、親子3世代を繋ぐ作品であったことを明かしました。また「改めて親子の関係ということを考えた時に、いついなくなってしまうかわからないと思うようになりました。なので、以前より会う機会も増えましたし、自分の子供とも一緒に過ごしてもらう時間を多く作ろうと思うようになりました」と、深まった“家族愛”について話しました。
映画監督を目指したきっかけについては、「幼少期の頃から、父が監督をやっているということはなんとなく理解していたのですが、本格的に自分が監督を目指したのは、大学生のときですね。しかし、大学卒業後は、一度、CMの制作会社に入社しました。ただ、そこで自分が本当にやりたいことは今やってることなのか?と疑問を持つようになりました」と、当時の苦悩を語り「そういう葛藤の中で、大学の先輩だった藤井道人監督は社会人になっても家が近所で、たまに食事をしたり悩みを聞いてもらったりしていました。そんな中で、本当に辛い時期があって、無意識のうちに藤井監督の家の前に行って、チャイムを押しても反応がなかったので、3時間くらいかな?待っていた時がありました。さすがに藤井監督も帰ってきて、僕のことを見つけた時は、びっくりしてましたね(笑)その時に、“一緒に撮ろうよ”って言ってくれて。その日がきっかけで、いまがありますね」と、普段語られない、藤井監督とのエピソードを語ると会場も拍手に包まれていました。

最後に、このキャラバンを通して実施されている「旅するパネル」との記念撮影へ。このパネルには、「あなたにとって、ミニシアターとは?」という質問に対して、これまでキャラバンを巡ってきた各地のミニシアター支配人の方々から、寄せ書きのように答えていただいているもので、今回は、2019年に「御成座」を復活させて、多くの人々に映画との出会いを提供し続けている、運営会社の代表取締役の切替桂さんから「一本でも多くの映画を上映し続けたい。一人でも多くの映画ファンのために」という、この映画館の存在意義と、優しくも力強いメッセージが伝えられると、その気持ちに賛同する観客から大きな拍手が送られました。

原監督から、熱く出迎えてくれた観客と、御成座の方々へ「初めて秋田に来ましたが“ニューシネマパラダイス”の世界に入り込んだかのような、素晴らしい映画館での上映に感動しています。公開から1年以上が過ぎて、こういう機会をいただけることも光栄です」と感謝と、映画を通じて広がる出会いに改めて想いを馳せました。朝から降り続いた秋田の寒空から落ちる雨も、イベント終了後にはあがり、みんなにとって特別な一日は幕を閉じました。
この先も続く全国ミニシアターキャラバンで、BABEL LABELとたくさんの人々との出会いは続いていきます。

「御成座」では10月24日(金)まで各作品を上映中。そして、次回以降の全国ミニシアターキャラバンは、大阪の「第七藝術劇場」で10月18日(土)〜24日(金)まで、山形の「鶴岡まちなかキネマ」で10月25日(土)〜31日(金)まで、群馬の「前橋シネマハウス」で11月8日(土)〜14日(金)まで、全国各地で開催予定。それぞれの開催期間中にゲストが登壇する舞台挨拶も予定しています。より深く作品を知る機会、そして新たな出会いのきっかけになるので、お近くの方は是非、参加してみてください。







