刈谷日劇
( 愛知 )

愛知県刈谷市御幸町4-208 愛三ビル5F
上映作品
『朽ちないサクラ』『青の帰り道』『LAPSE』
上映期間
6月20日(金)〜6月26日(木)
登壇日
6月21日(土)
登壇者
原廣利(監督) 志真健太郎(監督) 山田久人(BABEL LABEL代表取締役社長、プロデューサー)
劇場URL
https://kariyanichigeki.com/

▶︎『朽ちないサクラ』(2024)

(監督:原廣利)

▶︎『青の帰り道』(2018)

(監督・脚本:藤井道人/脚本:アベラヒデノブ)

▶︎『LAPSE』(2019)

(監督:志真健太郎・アベラヒデノブ/プロデューサー:山田久人・藤井道人)

©2024 映画「朽ちないサクラ」製作委員会 ©映画「青の帰り道」製作委員会 ©BABEL LABEL

舞台挨拶レポート

この度、「全国ミニシアターキャラバン」第四弾として、6月21日(土)にBABEL LABELから山田久人(BABEL LABEL代表取締役社長・プロデューサー)、原廣利監督(映画『朽ちないサクラ』)志真健太郎(映画『LAPSE』)が登壇した舞台挨拶が実施されました。

 6月20日(金)〜26日(木)、愛知県刈谷市にある映画館「刈谷日劇」にて、BABEL LABELの監督やプロデューサーが今年一年を通して全国のミニシアターを巡る特集上映「BABEL LABEL 全国ミニシアターキャラバン」を開催しました。

 本企画は、BABEL LABELが15周年を節目に、 BABEL LABELを育て、支えてくれた原点であるミニシアターに監督やプロデューサーが感謝の気持ちを伝えにいくという目的で始まりました。今回、キャラバン第四弾目となる刈谷日劇は、1954年に洋画専門映画館として開業し、1971年5月に移転、2012年からは単館系ミニシアターとして営業を続け“71年間”もの歴史を紡いできた映画館です。

上映される作品は、映画『朽ちないサクラ』、映画『青の帰り道』、映画『LAPSE』で、当日は、愛知県の藤井道人の応援団でもある愛知藤井組がBABEL LABELのバルーンと共にお出迎え。

 6月21日(土)には、映画『朽ちないサクラ』上映後にBABEL LABELから映画『朽ちないサクラ』の監督を務めた原廣利、BABEL LABEL代表取締役社長の山田久人、監督の志真健太郎が登壇しました。刈谷日劇に初来館となる山田は、「ずっと藤井が、映画『青の帰り道』からお世話になった場所と聞いてきましたので、実際に来ることが出来て感動しております」と、思い入れの深さを交えた挨拶をしました。

 昨年の『朽ちないサクラ』の舞台挨拶以来、二度目になる原は、「すごく熱のある場所(ミニシアター)だなと思います。映画館の中自体もすごくレトロで、 ここで映画を見てみたいなっていう感じがすごくしますし、僕の中でも思い入れがあります」続いて、志真は「バベルに対していろいろ想いを持っていらっしゃって、 一度来てみたかったなと思っていたので、 今日来れることを楽しみにしていました。 実際に来てみたとき、階段上がるところにポスターが貼ってあったり、 映画愛をすごく感じました」と両名ともに映画愛の溢れる刈谷日劇というミニシアターへ足を運べた喜びを語りました。

 映画『朽ちないサクラ』のテーマ性について聞かれると、原は、「桜を結構テーマにしている作品で、小説では桜の描写は全然出てこなかったりするんですけど、 桜=公安という意味合いになっています。その主人公の泉が綺麗な桜を見ていて、その桜のイメージが作品を見終わる頃には少し不気味なものになるという、不思議な仕掛けを一番に出来ればいいなと思い、『朽ちないサクラ』を撮らせていただきました。テーマ性としては自分が見ているものや、 噂になっているものが本当かどうかというのを自分で確かめてみるという、そういう行動ができる人間になってほしいというのを主人公に託しました」と作品のテーマや込めた想いを話しました。

 また、映画『LAPSE』については、「撮ったのが7年前だと思います。初めてではないものの、 バベルがまだ組織・会社としては、 まだこれからという時にやってみようという 結構チャレンジングなところがありました。当時のメンバーみんながあそこで、映画をBABEL LABELでつくっていくんだというところで、100%自分たちでお金出して作り、 配給も含め、本当に全部自分たちで探して作ったところもあったので、 かなりBABELとしての大きな、振り切った作品になったターニングポイントだったかなと思います」続いて作品のテーマについて、「テーマにしている、未来に抗えという言葉があるんですけど、 自分たちもそういう気持ちがその時あって、 既存の映画とか、やっぱり僕らも最初は、 本当にインディペンデント中のインディペンデントから始まったので、 ここから何か変えていくぞとか、そういう気概を持って作り上げたのが思い出に残っています」と当時の熱い気持ちを思い出しながら振り返りました。

 観客とのQ&Aコーナーも盛り上がり、最後に刈谷日劇の支配人の堀部氏より、「私事になってしまうのですが、2019年から この70年続いた映画館を 父の代から継いで、2019年から 自分で編成をやり始めて、最初に自分で選んだ作品でヒットしたと実感を持てた作品が映画『青の帰り道』でした。そういったところで 、勝手にご縁を感じていますので今日来ていただいて夢が実現したなと思って、ありがたいです。今日はありがとうございました」と、BABEL LABELとの深い繋がりを交えた挨拶をして、イベントは大盛況で幕を閉じました。