鶴岡まちなかキネマ
(
山形 )
〒997-0028 山形県鶴岡市山王町13-36

- 上映作品
- 『生きててごめんなさい』『カフネの祈り』『宇宙でいちばんあかるい屋根』『余命10年』
- 上映期間
- 10月25日(土)〜 10月31日(金)
- 登壇日
- 10月25日(土)
- 登壇者
- 山口健人(監督) 増田彩来(監督)

▶︎『生きててごめんなさい』(2023)
(監督・脚本:山口健人)
▶︎『カフネの祈り』(2024)
(監督・脚本:増田彩来)
▶︎『宇宙でいちばんあかるい屋根』(2020)
(監督・脚本:藤井道人、プロデューサー:前田浩子)
▶︎『余命10年』(2022)
(監督:藤井道人)
©2023 ikigome Film Partners ©Sara Masuda/Atsuya Katabami © 2020『宇宙でいちばんあかるい屋根』製作委員会 © 2022映画「余命10年」製作委員会
上映スケジュール
10月25日(土) 宇宙でいちばんあかるい屋根、生きててごめんなさい※、カフネの祈り※
10月26日(日) 宇宙でいちばんあかるい屋根、余命10年
10月27日(月) 余命10年、生きててごめんなさい
10月28日(火) 〈定休日〉
10月29日(水) カフネの祈り、余命10年、宇宙でいちばんあかるい屋根
10月30日(木) カフネの祈り、生きててごめんなさい、宇宙でいちばんあかるい屋根
10月31日(金) カフネの祈り、生きててごめんなさい、余命10年
(※は舞台挨拶付き)詳細はコチラ
コラボキャンペーン情報
\加茂水族館×BABEL LABEL 全国ミニシアターキャラバンキャンペーン開催決定/
鶴岡まちなかキネマにて、同じ鶴岡市にある「加茂水族館」でロケを行った映画「宇宙でいちばんあかるい屋根」が上映されることを記念して、加茂水族館×BABEL LABERコラボキャンペーンを開催することが決定いたしました。
コラボ第1弾 #投稿キャンペーン
加茂水族館の「クラゲドリームシアター」の写真を撮影、指定のハッシュタグをつけてSNSに投稿した画面を見せると、BABEL LABELオリジナルステッカー4種セットをプレゼント!
対象SNS:X・TikTok・Instagram
指定ハッシュタグ:#加茂水族館、#宇宙でいちばんあかるい屋根 #全国ミニシアターキャラバン
キャンペーン開催期間:10月18日(土)~31日(金)
※SNSで投稿した画面を加茂水族館2階、総合案内で提示するとステッカーをプレゼントします。
※ステッカーの配布はなくなり次第終了となります。ご了承ください。

コラボ第2弾 はしごキャンペーン
加茂水族館と鶴岡まちなかキネマをはしごしよう!
①加茂水族館の「クラゲドリームシアター」の写真を撮って、鶴岡まちなかキネマでの「宇宙でいちばんあかるい屋根」上映入場時に写真を見せるとBABER LABERもしくは映画オリジナルグッズをプレゼント!
②「宇宙でいちばんあかるい屋根」の映画半券を加茂水族館に持っていくとオリジナルステッカーをプレゼント!
キャンペーン開催期間:10月25日(土)~31日(金)
※②では、映画半券を加茂水族館2階、総合案内で提示するとステッカーをプレゼントします。
※①、②のプレゼントはなくなり次第終了となります。ご了承ください。
キャンペーンの詳細はコチラ

舞台挨拶レポート
この度、「全国ミニシアターキャラバン」第11弾として、10月25日(土)『生きててごめんなさい』『カフネの祈り』上映後に、BABEL LABEL所属監督:と、山口健人監督、増田彩来が登壇する舞台挨拶が実施されました。
本企画は、BABEL LABELが15周年の節目に、 BABEL LABELを育て、支えてくれた原点であるミニシアターに監督やプロデューサーが感謝の気持ちを伝えにいくという目的で始まりました。
今回、キャラバン第11弾となる「鶴岡まちなかキネマ」は、2010年に開館したが、コロナウイルスの影響で2020年に一度閉館を余儀なくされました。その後、クラウドファンディングを行い、2023年3月に再オープン。地元の方々から「まちキネ」の愛称で親しまれ、封切作品からミニシアター系の小規模作品まで、この劇場ならではの上映ラインナップを揃えています。現在は、デジタル映写機の更新のために、2度目のクラウドファンディングを実施中です。そんな、「鶴岡まちなかキネマ」では、全国ミニシアターキャラバンでは初上映となる『余命10年』『生きててごめんなさい』『カフネの祈り』をはじめ、同じ鶴岡市にある鶴岡市立加茂水族館でロケを行った『宇宙でいちばんあかるい屋根』の4作品が上映さます。


鶴岡まちなかキネマ(山形)で、10月25日(土)『生きててごめんなさい』上映後舞台挨拶開催!
BABEL LABEL所属:山口健人監督、増田彩来監督(『カフネの祈り』)が登壇
先日、米メディア「ナショナルジオグラフィック」が公表した「2026年に行くべき世界の旅行先25選」に、日本から唯一選出された山形県。そんな山形県の中にある鶴岡市は、山々に囲まれ、日本海も程近い場所に位置しています。そんな鶴岡市には自然に恵まれた地域独特の空気が流れていました。そんな鶴岡市の鶴岡駅から少し歩いた場所に、瓦屋根の趣のある建物が現れます。「鶴岡まちなかキネマ」です。昭和初期に建築された木造の絹織物工場をリノベーションして作られた映画館で、建物の中に入ると、木造建築ならではの良い香りに包まれます。そんな、「鶴岡まちなかキネマ」で、10/25(土)から、“BABEL LABEL全国ミニシアターキャラバン”がスタート、劇場のスタッフの方による手書きのウェルカムボードや、『宇宙でいちばんあかるい屋根』のロケ地となった、鶴岡市立加茂水族館で展開されている、全国ミニシアターキャラバンのコラボキャンペーンの情報を手書きで書いた絵が出迎えてくれました。そんな、賑わいを見せる劇場で、BABEL LABEL所属:山口健人監督、増田彩来監督(『カフネの祈り』)が登壇する、『生きててごめんなさい』上映後舞台挨拶がスタートしました。


まず、先日発表されたギャラクシー賞に、自身が監督として参加した、ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」が選ばれたことについて触れられると、山口は「このドラマをたくさんの方々にご覧いただいて、こういった賞を受賞出来たことをうれしく思っています」と、喜びと感謝を話し、続いて、『生きててごめんなさい』が再び映画館で上映されることについて聞かれると、「山形の方々に愛されている劇場で、こういった機会をいただけたことが素直にうれしいです」と、単純に劇場で再び公開されるのとは違った喜びを話しました。増田は、本作の感想を聞かれると「“どのように表現していいかわからない、あの時の気持ち”のような、個人的に刺さるポイントが多くて、またこの映画を思い出す時があるんだろうな、と思って観てました」と、共感性が叩く、感情に寄り添ってくれる作品だったと話しました。質問は、『生きててごめんなさい』というタイトルについて、どのような経緯で付けられたのか、山口は「タイトルを考えている時に、ヒロインがSNSで名乗っているアカウント名が“イキゴメ”で、どういう意味なの?という話になって、“生きててごめんなさい”と答えたら、それだ!となってそのままタイトルになりました」と、このインパクトの大きいタイトルの誕生秘話を明かし、続いて、「映画の撮影が始まる前に、お祓いを行うことが多いのですが、この作品もお祓いを行った時の神主さんが、祝詞で“生きててごめんなさい”と言ってくれた時は、なんだか申し訳ないような、複雑な気持ちになりました」と、タイトルが誕生した以降のエピソードも語りました。

続いて、両監督へ、「映画を撮影する際に大切にしていること」について質問が飛ぶと、増田も「私は写真家で、写真を撮る際は、一枚の重みを考えて撮影するのですが、映画はずっと重みがあっても観てられないと思うんです。どのように時間を作っていくか、それこそ呼吸出来る瞬間を作ることが大切じゃないかなと思って作っています」と写真家ならではの視点で話し、山口は「映画の魅力の一つに“無意識に訴えかける”ということがあると思っているのですが、俳優さんたちの演技だったり、例えばアクションがあればそういう部分に目が行くと思うのですが、目には入らない、“どれくらい時間が経ったのか”だったり、“何を経ていまこの行動をしているのか”のような、深い部分のリアリティーは大切にしています」と、細部に宿す魂について話しました。
また、山口が監督として参加して、全世界配信を11/13(木)に控えた、Netflixシリーズ「イクサガミ」が、山形県の庄内で行われたことについて、山口は「ロケハンだったり、撮影だったり、いろんな季節に訪れたのですが、毎回、自然が全く違う顔を見せてくれたのが印象的でした。そういう自然豊かな場所で撮影されたところも注目していただきたいのですが、いままで見たことのないようなアクションもご覧いただけると思います」と当時の思い出を振り返りながら、未だベールに包まれている作品の一端について明かしました。
最後に、このキャラバンを通して実施されている「旅するパネル」との記念撮影へ。このパネルには、「あなたにとって、ミニシアターとは?」という質問に対して、これまでキャラバンを巡ってきた各地のミニシアター支配人の方々から、寄せ書きのように答えていただいているもので、今回は、閉館前からこの劇場に携わり、再開に向けても尽力してきた、支配人の齋藤拓也さんから「ある人にとっては“日常”またある人にとっては“非日常”様々な映画と人に出会える場所、この街に住む人にとって安らぎであり、誇りと思ってもらえる場所(そんな映画館にまちキネもなりたい)」と、一度、閉館に追い込まれながらも再開させた意義と熱い想いについて、とても重みのある言葉をいただきました。そのまま記念撮影が終わり、本日、ひとつ目の舞台挨拶は盛況の中幕を閉じました。

続いて、『カフネの祈り』上映後舞台挨拶開催!
BABEL LABEL所属:増田彩来監督、山口健人監督(『生きててごめんなさい』)が登壇
『生きててごめんなさい』の上映後舞台挨拶に続き、『カフネの祈り』の上映後舞台挨拶が開催されました。全く違った作品で立て続けに舞台挨拶を行えるのも、この“全国ミニシアターキャラバン”の特色と言えます。増田と山口が登壇すると、先ほどの舞台挨拶と変わらない、温かさで観客は両監督を招き入れました。
さっそくトークセッションが始まると、ミニシアターならではの、近い距離感について増田は「『カフネの祈り』が単独で、上映されるのが今回が初めてで、実は、自分も上映を観ていたのですが、こんなにうれしいものなんだと感動していました」と今日という日が作品にとっても特別で、この距離感、そしてこの場所、この時間でしか共有出来ない、劇場体験について話しました。続いて、鶴岡まちなかキネマとも縁が深く、本作に出演されている井浦新さんについて質問が飛ぶと、増田は「この作品を撮影する1年くらい前に、井浦さんの宣材写真を撮影させていただいたんです。その時に“映画を撮ってみたいんです!”と話したら、井浦さんが“すごくいいね!”と言ってくださって。その時に“絶対出演してくださいね”と約束をして、いざ、映画を作るとなった時に出演をお願いしたら快く受けてくださいました」と、自身の映画監督としてデビューするまでの秘話を明かしてくれました。山口から増田へ本作について「物語の中でも写真を撮影する描写がありますが、あれはやはり写真家という側面から入れようと思ったんですか?」という質問が。すると増田は「もちろん写真家としてという部分もあるのですが、写真って記憶を蘇らせるものでもあると思っていて、この作品の中でも、そういう表現ができたらいいなと思って入れました」と、この作品に込めた想いを話してくれました。

最後に、増田は「今日は本当にお越しいただきありがとうございます。また、映画を撮った時に戻って来れるように頑張っていきたいと改めて思いました。出会いが人生のすべて。こうやって出会えることが当たり前じゃないので、今日出会えた喜びと感謝を忘れないようのしたいです」と集まってくれた観客と、再び作品を上映してくれた劇場への感謝を伝え、続いて山口は「自分にとって、ミニシアターは、知らない世界を見せて、育ててくれた場所だと思っています。今日、初めて、この劇場に来させていただいて、本当に素敵な映画館だなと思いました。例えば、社会科見学で、学生たちにミニシアターでの体験を知ってもらう機会とか作れないものかな…と心から思いました。そのくらい素敵な体験をさせていただきありがとうございます」と、自身が経験してきた映画体験に重ね合わせて、この時間を共有出来たことに感謝を述べました。観客席からは大きな拍手が起こり、山形の山々に響き渡るように鳴り止むことはなかった。こうして、充実した一日の幕は閉じました。
BABEL LABEL全国ミニシアターキャラバンは、各地での出会いと交流を深めながら、まだ続いていきます。
次回以降の全国ミニシアターキャラバンは、群馬の「前橋シネマハウス」で11月8日(土)〜14日(金)まで、全国各地で開催予定。ゲストが登壇する舞台挨拶も予定しています。より深く作品を知る機会、そして新たな出会いのきっかけになるので、お近くの方は是非、参加してみてください。


