ガーデンズシネマ
( 鹿児島 )

〒892-0826 鹿児島県鹿児島市呉服町6-5 マルヤガーデンズ7F
上映作品
『青春18×2 君へと続く道』 『正体』『青の帰り道』
上映期間
10月4日 (土) 〜 10月10日 (金)
登壇日
10月5日 (日)
登壇者
前田浩子(プロデューサー)
劇場URL
https://kagocine.net/

▶︎『青春18×2 君へと続く道』(2024)
(監督・脚本:藤井道人、脚本:林田浩川、プロデューサー:前田浩子、瀬崎秀人)

▶︎『青の帰り道』(2018)
(監督・脚本:藤井道人、脚本:アベラヒデノブ)

▶︎『正体』(2024)
(監督:藤井道人)

©2024「青春 18×2」Film Partners ©映画「青の帰り道」製作委員会 ©2024 映画「正体」製作委員会

上映スケジュール

2025年10月4日 (土) 〜 10月10日 (金)

10月4日(土)『青の帰り道』
10月5日(日)『青の帰り道』『正体』『青春18×2 君へと続く道』※12:40回上映後舞台挨拶
10月6日(月)『正体』
10月7日(火)『正体』
10月8日(水)『正体』
10月9日(木)『正体』
10月10日(金)『正体』

※上映時間などの詳細は後日発表いたします。

舞台挨レポート

この度、「全国ミニシアターキャラバン」第8弾として、10月5日(日)『青春 18×2 君へと続く道』上映後に、BABEL LABEL所属プロデューサー:前田浩子が登壇する舞台挨拶が実施されました。

本企画は、BABEL LABELが15周年の節目に、 BABEL LABELを育て、支えてくれた原点であるミニシアターに監督やプロデューサーが感謝の気持ちを伝えにいくという目的で始まりました。

今回、キャラバン第8弾となる「ガーデンズシネマ」は、商業施設内に誕生した日本初のコミュニティシネマとして、地域の人々に長く愛されている。社会問題を扱う作品や、後世に伝えたい名作をはじめ、映画を通して観客が新しい世界や次のステップへ踏み出すきっかけとなる作品を厳選して上映しています。そんな、「ガーデンズシネマ」では、『青春18×2 君へと続く道』『正体』『青の帰り道』の3作品が上映されます。

ガーデンズシネマ(鹿児島)で、10月5日(日)『青春18×2 君へと続く道』上映後舞台挨拶開催!
鹿児島県出身のBABEL LABEL所属プロデューサー:前田浩子が登壇

鹿児島市中心部の繁華街、天文館エリアに位置する商業施設「マルヤガーデンズ」には、今日も多くの買い物客で活気に溢れていました。そんな商業施設の中にあるコミュニティシネマ「ガーデンズシネマ」にも、この映画館がテーマとして掲げている“映画の感動で人と人をつなぐ”という言葉を体現するかのように、新たな映画との出会いや、映画館で同じ時を過ごすという目には見えないが、この瞬間でしか叶わない出会いを求める人々で賑わっていました。そんな、「ガーデンズシネマ」で、10/4(土)より“BABEL LABEL全国ミニシアターキャラバン”がスタート、劇場の入り口には大きく「15 周年」と書かれた装飾が施されており、ガーデンズシネマと BABEL LABEL の 15 周年を記念すべき日になるような温かく華やいだ空気感を背に、多くの観客で賑わっていました。 そんな、いつもとは違った賑わいを見せる劇場で、10/5(日)BABEL LABEL所属プロデューサー:前田浩子が登壇する『青春18×2 君へと続く道』の上映後舞台挨拶がスタートしました。

トークセッションが始まると、はじめに、『青春18×2 君へと続く道』という作品を持って、鹿児島に戻ってくる気持ちを聞かれると前田は「戻ってまいりました!鹿児島弁に戻ってもよろしいでしょうか?京都、大分ではすごくリラックスして緊張せずにできたのですが、今日は地元の知り合いの方もたくさんいらっしゃるので、ちょっと緊張しております」と鹿児島弁で早速場内に笑いを誘い率直な気持ちを伝えました。


続いて鹿児島ではどのような学生生活を送っていたのかを聞かれると、「周りの友達もみんな個性豊かで、楽しい学生時代を過ごしました。映画に関しては“自分はいつか映画の仕事をするだろう“と思っておりました。親からは夢物語ばかり話していないで、ちゃんと地に足をつけて考えなさいと言われていたのですが、高校の時から脚本などを書いては東京の方に送っていました。夢だけは挫折しないで繋がっていたなと思います。私だけではなく、夢を語る友人もたくさん周りにいて、その友情が肩を押してくれました」と、当時の様子を鮮明に語りました。


また、台湾をはじめ、東京→鎌倉→長野→新潟→福島と、それぞれ美しい風景を堪能させてくれる本作のロケ地が決まった経緯について、「もともとは、台湾の旅のブログで青春18切符を使って日本を旅したものを日記のように書いていたブログがあり、それを映画にしたら面白いのではないかと台湾から藤井道人監督に連絡があり、藤井監督と一緒に脚本にして行きました。景色の変化を加えたり、試行錯誤しながら、実際に監督ともう一人のプロデューサーと一緒に旅をして決めていきました。アミの故郷の只見は、実は、只見線という路線が台湾の方にとても人気の路線で、ですが大雨で一部が不通になってしまったんですね。その間はバスで運行していたのですが、ただただ景観がとても美しく、、、閉めてしまおうというお話もあった中、只見の人たちが立ち上がり、10年かけて復興したと聞きました。その年に私たちはたまたま行ったんです。監督からここをアミの故郷にしたらどうだろいうという話があり、そこから路線がだんだんと繋がって行き、ジミーの旅の地図が完成しました」と、どのようにロケが決まったか、その理由を話してくれました。

最後に、「あなたにとってミニシアターとは?」という質問に、全国の劇場支配人たちが寄せ書きのように思いを綴った“旅するパネル”との記念撮影も実施されました。今回は、鹿児島市の天文館エリアで消えかかっていた映画館の灯火を、「ガーデンズシネマ」をはじめることで絶やさず継続させた支配人の黒岩美智子さんは「未来をひらく扉、人とつながる癒しの場」という、この映画館に込めた想いを記しました。続いてキャラバン開催にあたっては「ミニシアターは色々と大変な中ですが、このように皆さんに応援いただいて頑張っていけます。お客様に支えられて、ガーデンズシネマも15年目になりました。BABEL LABELさんも15年目スタートということで一緒に頑張っていけたらと思います」と、力強く語りました。

最後に、前田から故郷で暖かく出迎えてくれた観客の方々へ「この映画を受け止めて観てくださっているお客様は育ての親だと思っております、こうやって観てくださるお客様やミニシアター含めお客様を集めてくださる方がいてこそ、映画が完成するのだと思っています。ガーデンズシネマさんも15周年、お互いに祝いながらどんどんと前に進んでいきたいと思いますので、みなさんのお力と応援を引き続きよろしくお願いいたします。本日は本当にありがとうございました」と感謝を伝え、拍手に包まれる中、イベントは幕を閉じた。地元での温かな空気と、映画館が掲げる“映画の感動で人と人をつなぐ”という想いが交差した瞬間でした。
BABEL LABEL は今後も全国各地のミニシアターを巡り、映画を通して生まれる新たな出会いと対話を紡いでいきます。

次回以降の全国ミニシアターキャラバンは、秋田の「御成座」で10月11日(土)〜24日(金)まで、大阪の「第七藝術劇場」で10月18日(土)〜24日(金)まで、山形の「鶴岡まちなかキネマ」で10月25日(土)〜31日(金)まで、群馬の「前橋シネマハウス」で11月8日(土)〜14日(金)まで、全国各地で開催予定。より深く作品を知る機会、そして新たな出会いのきっかけになるので、お近くの方は是非、参加してみてください。