出町座
(
京都 )
〒602-0823 京都市上京区三芳町133

- 上映作品
- 『青春18×2 君へと続く道』『青の帰り道』『ジャパニーズスタイル』『日本製造 メイド・イン・ジャパン』
- 上映期間
- 8月29日(金)〜9月4日(木)
- 登壇日
- 8月29日(金)
- 登壇者
- 前田浩子(プロデューサー) 吉田瑠美(絵画制作担当)
- 劇場URL
- https://demachiza.com/

▶︎『青春18×2 君へと続く道』(2024)
(監督・脚本:藤井道人、脚本:林田浩川、プロデューサー:前田浩子、瀬崎秀人)
▶︎『青の帰り道』(2018)
(監督・脚本:藤井道人、脚本:アベラヒデノブ)
▶︎『ジャパニーズスタイル』(2022)
(監督・脚本:アベラヒデノブ)
▶︎『日本製造 メイド・イン・ジャパン』(2019)
(監督・脚本:松本優作)
©2024「青春 18×2」Film Partners ©映画「青の帰り道」製作委員会 ©2020 映画「ジャパニーズ スタイル」製作委員会 ©︎Directors Box
上映スケジュール
2025年8月29日 (金) 〜 9月4日 (木)
【 全日15時10分-上映 】
8月29日 (金)『青春18×2 君へと続く道』*上映後「台湾光譜in京都2025」コラボ舞台挨拶開催
8月30日 (土)『青の帰り道』
8月31日(日)『ジャパニーズスタイル』+『日本製造 メイド・イン・ジャパン』
9月1日(月)『青春18×2 君へと続く道』
9月2日(火)『青春18×2 君へと続く道』
9月3日(水)『青の帰り道』
9月4日 (木)『青春18×2 君へと続く道』
※『ジャパニーズスタイル』『日本製造 メイド・イン・ジャパン』はセット上映(二本立て上映)になります。
「台湾光譜in京都2025」詳細: https://www.taiwanprism.com/
舞台挨拶レポート
この度、「全国ミニシアターキャラバン」第6弾として、8月29日(金)『青春 18×2 君へと続く道』上映後に、BABEL LABEL所属プロデューサー:前田浩子と、ゲストに劇中絵画制作担当:吉田瑠美さんをお招きした舞台挨拶が実施されました。
本企画は、BABEL LABELが15周年の節目に、 BABEL LABELを育て、支えてくれた原点であるミニシアターに監督やプロデューサーが感謝の気持ちを伝えにいくという目的で始まりました。
今回、キャラバン第6弾となる「出町座」は、日本映画原点の地“と呼ばれた元立誠小学校の「立誠シネマ」閉館後、映画文化の場を存続させるため、クラウドファンディングによって、出町桝形商店街に「出町座」として再オープン。“映画×書店×カフェ“が融合された新しいカルチャーの発信地として多くの人々を惹きつけています。そんな「出町座」では、『青春18×2 君へと続く道』『青の帰り道』『ジャパニーズスタイル』『日本製造 メイド・イン・ジャパン』の4作品が上映されます。


出町座(京都)で、8月29日(金)『青春 18×2 君へと続く道』上映後舞台挨拶開催!
BABEL LABEL所属プロデューサー:前田浩子、劇中絵画制作担当:吉田瑠美さんが登壇
厳しい暑さが続く中、今日も多くの観光客で賑わう京都。そんな、京都の中心街から少し離れた場所に位置する「出町座」には、映画を楽しんだり、本を探したり、カフェで食事をしたり、多くの方々がそれぞれの目的を持って訪れていました。年齢も性別も幅広いお客さんが往来していましたが、全ての方に共通することは、帰り際の表情が多幸感に溢れていることです。その満足した表情から「出町座」が愛されている理由が伝わってきました。15時が迫ってきた頃、スピーカーからは『青春 18×2 君へと続く道』の主題歌、Mr.Childrenの「記憶の旅人」や、劇中で使用された楽曲が流れ始め、『青春 18×2 君へと続く道』の上映を待ち侘びる観客で溢れていました。場内の準備が整うと、スクリーンのある2階へ続く階段を上がる観客の足取りは軽やかで、足音からも映画を楽しみにしているのが伝わってきました。
上映が終わると、改めてスクリーンに帰ってきた作品を、それぞれの想いを胸に噛み締める多くの観客で席が埋まっていました。そんな、感動も冷めやらない中、BABEL LABEL所属プロデューサー:前田浩子、劇中絵画制作担当:吉田瑠美さんの2人が登壇する、上映後イベントが開催されました。

はじめに、前田は「この暑い中、汗をかいて、涙を流されて、たぶん、今、カラカラになっていると思うので、ぜひ、水分補給をしてください。藤井監督も、ここは本当にすごく素敵な映画館だから、絶対行った方がいいよと言われました。きょうの上映会にもたくさんの方がお集まりいただいていると聞き、楽しみに来ました」と、厳しい暑さの中ご来場いただいた方々へご挨拶。次に吉田さんは「藤井監督の姉の吉田瑠美です。いろいろなところでお話しさせていただいてきましたが、映画館でお話するのは初めてです。本日はよろしくお願いします」と続きました。
さっそく、トークセッションがはじまると、本作に携わることになったきっかけについて、前田は「台湾のプロダクションの方から、旅のブログをまとめて、映画にしようと思ってるんだけど、なかなか台湾の監督の人選がうまくいかず、藤井監督に直接、相談が入って、その流れで藤井監督から“一緒にやってくれないか“という電話をいただき参加することになりました」と話し、吉田さんは「私は絵を描いているのですが、弟が絵を見たいと連絡をくれたんです。どんな絵か知ってるじゃんと思いながら、見れる場所を教えたら、次は絵を1枚描いて欲しいという連絡があって…結局1枚じゃなくてたくさん描くことになりました」と、劇中でも印象的な絵画がたちが、どのように生まれたかを明かし「この絵をきっかけに、たくさんの方との出会いがありました。本当にすてきな作品に出会えて感謝しています」と感謝の気持ちを述べました。

続いては、観客とのQ&Aコーナーへ。観客から「発売されたばかりのBlu-rayのオーディオコメンタリーで、前田プロデューサーが“姉弟がこういう形で共演することは、本当に親孝行だよね“というコメントが印象的でした。この共演について、ご両親はどのような反応でしたか?」と吉田さんに質問が飛ぶと、「両親に話したら“よかった““素敵“と、ずっとキャッキャしていました(笑)弟とは、彼も忙しいので、かつてないほど連絡を取ったのですが、それが家族の会話にもなりました」と、この映画が家族の新しい絆を生んだエピソードを明かすと会場は穏やかな雰囲気に包まれました。
続いて、前田に「主演のお二人はどういった経緯でキャスティングされたのでしょうか?」という質問が。前田は「最初は、年代を分けて2人の俳優に主人公を演じていただくという案があったのですが、ピンと来なかったんです。そんな中で藤井監督と、もう一度1人で演じ切れる人を探そうという話しになりました」とキャスティングが一筋縄にはいかなかったことを話すと続けて「それから1週間から10日間かけて、リサーチをして監督と話す機会を設けて時に、私も監督も“1人しか思い浮かばなかった“という話になって、“じゃあせーのでその人の名前を言おう“と言って出た名前がシュー・グァンハンだったんです」と運命的であり、必然的な人選になったことを明かすと、会場からは大きな拍手が巻き起こり、「シュー・グァンハンに初めて会った時は、藤井監督には“こちらが205歳の魔女です“って紹介されたんですけどね(笑)」と、会場に大きな笑いを誘いました。また、ヒロインのアミを演じた清原果耶のキャスティングについては「藤井監督は『デイアンドナイト』で彼女と出会って、その後『宇宙でいちばんあかるい屋根』で私もご一緒したのですが、役になり切る芯の強さだったり、実際の年齢を問わない演技力を持つ彼女しかいないと思ったんです」と、強い思いで選ばれたことを明かしてくれました。
最後に、吉田さんは「本当にこの映画を通じていろいろな広がりを感じていて。映画って、もうちょっとビジネスライクなのかなって思っていたら、全然違って、本当に一個一個の作品を作ることを大事にしていて、うそがないように、ちゃんと伝えてっていう気持ちを一個一個重ねてっていうのに、私はこの映画が初めての映画で、多分最後の映画だけど、本当に大好きになりました。これからも愛してほしいと心から思っています。」と、この作品を通しての出会いに全て感謝し、続いて前田は「こういった皆様の前で話す機会をいろいろ頂戴していて、最後に皆さんにお伝えしたいのは、監督や私のような立場のものや、また、たくさんのスタッフキャストと映画を作って、生みの親だとすると、こうやってお届けして見てくださるお客様は、育ての親だと思っています。この映画を、ここまで愛して、育ててくれてありがとうございます」と感極まりながら、いつまでも作品を愛してくれる観客の方々への感謝を改めて伝え、たくさんの笑顔で溢れたイベントは大きな拍手と共に幕を閉じました。

次回以降の全国ミニシアターキャラバンは、大分の「ブルーバード」で9月26日(金)〜10月2日 (木)まで、鹿児島の「ガーデンシネマ」で10月4日(土)〜10日(金)まで、秋田の「御成座」で10月11日(土)〜24日(金)まで、大阪の「第七藝術劇場」で10月18日(土)〜24日(金)まで、山形の「鶴岡まちなかキネマ」で10月25日(土)〜31日(金)まで、群馬の「前橋シネマハウス」で11月8日(土)〜14日(金)まで、全国各地で開催予定。それぞれの開催期間中にゲストが登壇する舞台挨拶も予定しています。上映作品や登壇者など詳細は、「BABEL LABEL15周年特設サイト」(https://retrospective.babel-pro.com/)で、随時更新中。より深く作品を知る機会になるので、お近くの方は是非、参加お待ちしております。

