第七藝術劇場
(
大阪 )
〒532-0024 大阪市淀川区十三本町1-7-27 サンポードシティ6F

- 上映作品
- 『ジャパニーズスタイル』『青の帰り道』 『青春18×2 君へと続く道』
- 上映期間
- 10月18日(土)〜 10月24日(金)
- 登壇日
- 10月18日(土)
- 登壇者
- アベラヒデノブ(監督)、武田梨奈(企画・主演)
- 劇場URL
- https://www.nanagei.com/
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▶︎『青の帰り道』(2018)
(監督・脚本:藤井道人、脚本:アベラヒデノブ)
▶︎『ジャパニーズスタイル』(2022)
(監督・脚本:アベラヒデノブ)
▶︎『青春18×2 君へと続く道』(2024)
(監督・脚本:藤井道人、脚本:林田浩川、プロデューサー:前田浩子、瀬崎秀人)
©映画「青の帰り道」製作委員会 ©2020 映画「ジャパニーズ スタイル」製作委員会 ©2024「青春 18×2」Film Partners
上映スケジュール
2025年 10月18日(土)〜 10月24日(金)
10月18日(土) 12:30『ジャパニーズ スタイル Japanese Style』※上映後舞台挨拶
10月19日(日) 19:55『青春18×2 君へと続く道』
10月20日(月) 20:30『青の帰り道』
10月21日(火) 20:30『青春18×2 君へと続く道』
10月22日(水) 20:30『ジャパニーズ スタイル Japanese Style』
10月23日(木) 20:30『青の帰り道』
10月24日(金) 20:30『青春18×2 君へと続く道』
WEBチケットは、コチラ
舞台挨拶レポート
この度、「全国ミニシアターキャラバン」第10弾として、10月18日(土)『ジャパニーズスタイル Japanese Style』上映後に、BABEL LABEL所属監督:アベラヒデノブと、本作で、企画と主演を務めた武田梨奈さんが登壇する舞台挨拶が実施されました。
本企画は、BABEL LABELが15周年の節目に、 BABEL LABELを育て、支えてくれた原点であるミニシアターに監督やプロデューサーが感謝の気持ちを伝えにいくという目的で始まりました。
今回、キャラバン第10弾となる「第七藝術劇場」は、1993年に開館し、ミニシアターとして、単館上映の映画やアート系の作品を中心に上映しています。愛称は「ナナゲイ」、地域の文化活動と密接に関わりを持ちながら、映画という芸術を通じて多くの人々に感動を提供し続けています。そんな、「第七藝術劇場」では、『ジャパニーズスタイル Japanese Style』『青の帰り道』 『青春18×2 君へと続く道』の3作品が上映されます。


第七藝術劇場(大阪府)で、10月18日(土)『ジャパニーズスタイル Japanese Style』上映後舞台挨拶開催!
BABEL LABEL所属監督:アベラヒデノブ、企画・主演:武田梨奈さんが登壇
大阪市淀川区十三は、下町情緒に溢れ飲食店が軒を連ねる繁華街で、普段から賑わっているが、この日は、関西最大級の花火大会、「なにわ淀川花火大会」が行われる予定で、普段以上の賑わいを見せていました。そんな街の喧騒を見下ろすように佇むビルの一角にあるのが「第七藝術劇場」です。開館から30年以上の時を刻んだこのミニシアターの風格は、多くの出会いと、文化的価値の創出に貢献してきたことが伺えます。

BABEL LABELとも繋がりが深く、特に『青の帰り道』は、この作品を大阪の観客に届ける役割を担った映画館の一つです。今回、登壇するアベラヒデノブ監督の出身地が大阪ということもあって、『ジャパニーズスタイル Japanese Style』が上映される運びとなりました。劇場も上映されるポスターなどの装飾がたくさん施され、地元に凱旋した、アベラ監督と武田さんを熱く出迎えました。そんな、「第七藝術劇場」で、アベラヒデノブ監督と、本作で、企画・主演を務めた武田梨奈さんが登壇する上映後舞台挨拶がスタートしました。

トークセッションが始まると、はじめに、出身地の大阪で、再び本作が上映されると聞いた時の気持ちを聞かれると、アベラは「大阪芸術大学の出身で、第七藝術劇場は、当時の自主映画時代からの憧れの劇場で、そういった劇場に戻って来れて大変うれしく思っています」と、学生時代からの憧れを話し、続いて、MCから武田さんへ、アベラ監督との初対面時の印象を聞かれると、武田さんは「10数年にモントリオールの映画祭で初めてお会いしたのですが、その時から面白い方だなと思っていました。自分にはない感性を持っている方なので、ずっと“映画を一緒にやりたいです“と言っていました」と出会った当時のエピソードを話してくれました。また、二人に、本作に参加された経緯を聞かれると、アベラは「始まりは、吉村さんの一言です。彼が当時“映画撮りましょう”と言ってくれてはじまりました」ときっかけを話すと、続いて武田さんも「吉村さんと3人でご飯を食べる機会が、年に1,2回あって、その時に、“絶対映画作りましょうっていう”と話して、その時にスイッチが入ったんです」と、覚悟と決意が生まれた瞬間について話してくれました。

また、撮影時の思い出を聞かれると、武田さんは「終電がなくなった時に、助監督が、本編でも大事な役割を果たす、トゥクトゥクで家まで送ってくれました。撮影が1月だったので、寒かったのですが思い出に残ってます」と、本編でも活躍するトゥクトゥクの意外な活躍を話し、続いて、「撮影が終わっても、公開までの道のりは大変で、自分たちで、全国の劇場に手紙を書いたり、どうやったら観てもらえるか、届けられるということを会議したり、本当に作る側も、出演する側も一つになって公開に結びつけました」と、チーム一丸となって作品を世に送り出したということを話してくれました。続いては、観客とのQ&Aコーナーへ。観客から「トゥクトゥクで物語を展開することはどういう風に決まったのですか?」という質問に対して、アベラは「タクシーを使ってというアイディアも当初あったのですが、空港から始まる物語なので、“外に出たい”という心情を描きたいと思いました。その際に、数年前にタイに行った時のトゥクトゥクを思い出して、物語の軸にすることを決めました」と、トゥクトゥクに込められたメッセージを明かしてくれました。
続いては、このキャラバンを通して実施されている「旅するパネル」との記念撮影へ。このパネルには、「あなたにとって、ミニシアターとは?」という質問に対して、これまでキャラバンを巡ってきた各地のミニシアター支配人の方々から、寄せ書きのように答えていただいているもので、今回は、第七藝術劇場の支配人・小坂誠さんから、「街の中にしぶとく在り続ける不思議な場所」と、映画を愛する心とミニシアター文化に対する想いのこもった言葉を話してくれました。


最後に、本日集まってくれた観客に対して、武田さんは「ジャパニーズスタイルを見てくださりありがとうございます。明日からも、BABEL LABELの作品が上映され、すてきな作品に出会えます。あっ、この映画見てみようかな、こういう旅をしてみたいなって思える瞬間が訪れると思うので、もし今日、見てくださった方が、そういう気持ちになったら、ぜひ、また足を運んでみてください」と、感謝と観客の背中を押す言葉を話すと、アベラも「今日、この瞬間に劇場で体験してくださった皆様に感謝いたします。いまの時代はいろいろな方法で、映画を観ることが出来ますが、劇場体験の素晴らしさはかけがいのないものなので、近くにいる方に、この体験を伝えていただけるとうれしいです」と、自身が感じてきた劇場体験の素晴らしさを、観客と共有できた喜びと感謝を伝えました。まもなくはじまる花火大会を前に、劇場には熱い拍手が打ち上がりイベントは幕を閉じました。
BABEL LABELの全国ミニシアターキャラバンは、人と映画、人と人の繋がりを創出しながらまだ続いていきます。


