別府ブルーバード劇場
(
大分 )
〒874-0920 大分県別府市北浜 1丁目2−12

- 上映作品
- 『青春18×2 君へと続く道』 『宇宙でいちばんあかるい屋根』 『7s / セブンス』
- 上映期間
- 2025年 9月26日(金)〜 10月2日(木)
- 登壇日
- 9月27日(土)
- 登壇者
- 前田浩子(プロデューサー)、吉田瑠美(ゲスト)
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▼『青春18×2 君へと続く道』(2024)
(監督・脚本:藤井道人、脚本:林田浩川、プロデューサー:前田浩子)
▼『宇宙でいちばんあかるい屋根』(2020)
(監督・脚本:藤井道人、プロデューサー:前田浩子)
▼『7s /セブンス』(2015)
(監督・脚本:藤井道人、脚本:アベラヒデノブ)
上映スケジュール
2025年 9月26日(金)〜 10月2日(木)
9月26日(金)12:25〜『7s』
9月27日(土)14:50〜『7s』
16:40〜『宇宙でいちばんあかるい屋根』※上映後舞台挨拶
19:10〜『青春18×2 君へと続く道』※上映後舞台挨拶
9月28日(日)16:35〜『7s』
9月29日(月)16:35〜『7s』
9月30日(火)16:35〜『7s』
10月1日(水)16:35〜『7s』
10月2日(木)16:35〜『7s』
舞台挨拶レポート
この度、「全国ミニシアターキャラバン」第7弾として、9月27日(土)『宇宙でいちばんあかるい屋根』『青春 18×2 君へと続く道』上映後に、BABEL LABEL所属プロデューサー:前田浩子と、ゲストに絵本作家:吉田瑠美さんをお招きした舞台挨拶が実施されました。
本企画は、BABEL LABELが15周年の節目に、 BABEL LABELを育て、支えてくれた原点であるミニシアターに監督やプロデューサーが感謝の気持ちを伝えにいくという目的で始まりました。
今回、キャラバン第7弾となる「別府ブルーバード劇場」、昭和24年に創業して半世紀以上が経過してもなお、この町で大きな存在感を持ち、歴史的な価値はもちろん、様々な人々の思い出がたくさんつまった宝箱のような映画館です。そんな、「別府ブルーバード劇場」では、『宇宙でいちばんあかるい屋根』『青春18×2 君へと続く道』『7s / セブンス』の3作品が上映されます。

9月27日(土)『宇宙でいちばんあかるい屋根』上映後舞台挨拶開催!
BABEL LABEL所属プロデューサー:前田浩子、絵本作家:吉田瑠美が登壇
日本有数の温泉地として知られ、豊かな自然と温泉文化が融合した大分県別府市。そんな別府市は今日も多くの観光客で賑わっていました。そんな、街の一角に位置する「別府ブルーバード劇場」からは、古き良き映画館の趣から、この場所で多くの感動や出会いが生まれ、たくさんの方々に愛され続けてきた歴史を感じることが出来ます。そんな「別府ブルーバード劇場」で、9/26(金)より“BABEL LABEL全国ミニシアターキャラバン”がスタート。劇場入口では、すでに、上映される作品の予告映像が流れ、主題歌が響きわたっていました。

そんな映画の世界観にすぐに入っていけるような雰囲気の劇場で、BABEL LABEL所属プロデューサー:前田浩子、絵本作家:吉田瑠美の2人が登壇する、『宇宙でいちばんあかるい屋根』の上映後舞台挨拶がスタートしました。
トークセッションが始まると、はじめに、この歴史ある劇場に訪れたことについて、前田は「初めて来たのですが、以前も来たことがあるような懐かしい気持ちになりました。そして、『青春18×2 君へと続く道』に出てくる台湾の映画館とすごく雰囲気が似ている気がします」と話し、吉田も続いて「劇場に入った時にお家に帰ってきたような気持ちになりました。劇場の昔のお写真も見せていただいて、映画館で同じ時間を過ごすことが本当に素敵なんだなと改めて思いました」と両者とも、劇場から滲み出る温かさに感動した様子。続いて、前田にとって藤井道人監督との初めてのお仕事となった『宇宙でいちばんあかるい屋根』に参加することになったきっかけを聞かれると、前田は「ご招待いただいた舞台で隣に座っていたのが藤井監督でした。お互い一緒に仕事をしたいと思っていたタイミングでもあり、藤井が別作品の撮影中のトラブルで落ち込んでいたので、「次次、次いくよ!」と励ました流れで一緒に何か作ろうという話になりました。色々と悩み藤井に提案したのが、私が10年近く温めていたすごく映画化したい原作があり、読んでみる?と渡したのが『宇宙でいちばんあかるい屋根』でした」と、出会いのきっかけから企画に至るまでの裏話を披露。また、同じくこの作品で、初めてのお仕事となった、主人公の大石つばめを演じた、清原果耶さんについて「すごく真面目で正統派ですし、台本を頭の中に入れて世界観を膨らませていて、座長感のある17歳でした」と話し、『青春 18×2 君へと続く道』で劇中絵画制作担当した吉田も「すごく真面目な方なんです。演技が上手すぎて、、でも今回この映画の時は本当に可愛らしくて、幼い頃の清原果耶さんを見れたので、見ていてキュンとなるような女優さんだなと思いました」と、清原さんの人柄について話してくれました。

最後に、前田は「ミニシアターキャラバンで全国を回っている時に、私たち制作陣が映画の産みの親だとしたら、こうやって観てくださっているお客さんや劇場は育ての親だと思っています。そうやって映画は完成していくんだなと思っておりますので、是非これからも映画を見続け、別府ブルーバード劇場にも足を運んでいただき、そして必ず監督の藤井道人も共なって我々も帰って来れるように頑張りますのでよろしくお願いします」と劇場と来場者の皆さんへ感謝の想いを伝えました。そして吉田は、「お家で映画は観れたりもするけれど、こうやって一緒に映画を映画館でみると、『宇宙でいちばんあかるい屋根』のつばめちゃんの人生の大事な部分を、一緒に感じているようなイメージにもなったりして、映画館って本当に素敵だなと改めて思いました。今日は短いひと時皆さんと過ごせて嬉しかったです」と映画体験の素晴らしさについて想いを込めて語ってくれました。
そのまま記念撮影が終わり、本日一回目の舞台挨拶は盛況の中幕を閉じました。
続いて、『青春18×2 君へと続く道』上映後舞台挨拶開催!
BABEL LABEL所属プロデューサー:前田浩子、絵本作家:吉田瑠美が登壇
『宇宙でいちばんあかるい屋根』の上映後舞台挨拶に続き、『青春18×2 君へと続く道』の上映後舞台挨拶が開催された。全く違った作品で立て続けに舞台挨拶を行えるのも、この“全国ミニシアターキャラバン”の特色と言える。たくさんの観客で埋め尽くされた劇場には、『宇宙でいちばんあかるい屋根』から引き続き、舞台挨拶に参加した観客も多く見受けられた。前田と吉田が登壇すると、この日一番の温かい拍手が場内に響き渡りました。
さっそくトークセッションが始まると、ミニシアターならではの近い距離感について前田は「大きな劇場で大きなスクリーンで観るというのも、ダイナミックで映画のスクリーンの中に入れるという魅力もありますが、ミニシアターはもしかするとスクリーンの方から皆さんの方に近づいてくれるという距離感の近さで、よりパーソナルというか個人的なものになれるのかなと思います」、続いて吉田も「こうやって皆さんの温度というか体温を感じられる空間がとてもいいなと思いました」とこの距離感でしか得られない温もりについて話しました。また、今日はもちろんのこと、これまでたくさんの出会いを生んできた、本作について前田は「台湾と一緒につくった映画なのですが、衝撃的な出会いだったのがこのアニメ声の藤井道人のお姉さんでした(笑)」と場内に笑いが起き、それに対して、アミの絵画担当の吉田は「私もこの映画を通していろんな出会いがあって、浩子さんは全部の現場に毎日来てくださり、日本でも台湾でもスタッフ一人一人の顔を見て覚えていてとても尊敬しています」とお互いの印象を語りました。
さらに、前田は「私たちが日本でとっている間に、映画制作が初めての吉田さんを一人台湾に送り込んで、台湾のチームも支えてくれて、壁画を描き始めていただきました」と絵画制作のプロセスについて話し、それに対し、吉田は「スタッフさんやみなさんに絵を描いて持って行った時に、“これがアミの絵ですね”とみなさんが受け止めてくださったんです。実際はない世界をちゃんと作ろうとする時に、その気持ちが嘘じゃないように重ねて行っているというのに、自分はすごく感激しました」と当時を振り返りました。
最後に、このキャラバンを通して実施されている「旅するパネル」との記念撮影へ。

このパネルには、「あなたにとって、ミニシアターとは?」という質問に対して、これまでキャラバンを巡ってきた各地のミニシアター支配人の方々から、寄せ書きのように答えていただいているもので、今回は、この劇場を半世紀以上に渡って支えてこられた館長の岡村照さんから、「映画館はゆりかご!!生まれてきた映画を大切に育てていく場所」という、映画の奥深さを物語る言葉をいただきました。続いてキャラバン開催にあたって岡村照さんの娘さんであり別府ブルーバード劇場のマネージャーの岡村実紀さんからは、「別府ブルーバード劇場は母が書いた言葉のように、インディーズ映画からメジャー映画まで育てていきたいと思っています。本当に藤井道人監督には思い入れがあり、これからもどんどん活躍していってもらいたいと思っています」と明るいメッセージを伝えてくださいました。会場からは今日という日が特別な日になったことを裏付けるように拍手が鳴り止まず、惜しまれながらイベントは幕を閉じました。

次回以降の全国ミニシアターキャラバンは、鹿児島の「ガーデンズシネマ」で10月4日(土)〜10日(金)まで、秋田の「御成座」で10月11日(土)〜24日(金)まで、大阪の「第七藝術劇場」で10月18日(土)〜24日(金)まで、山形の「鶴岡まちなかキネマ」で10月25日(土)〜31日(金)まで、群馬の「前橋シネマハウス」で11月8日(土)〜14日(金)まで、全国各地で開催予定。それぞれの開催期間中にゲストが登壇する舞台挨拶も予定しています。より深く作品を知る機会、そして新たな出会いのきっかけになるので、お近くの方は是非、参加してみてください。